ドラマーちゃーりーのセッション大好きブログ

【初めての方はこちら】を読んでください

vol.30【ハウリングを防ぐためのミキサー操作 基礎知識】

 

さて、
vol.26の記事でお伝えした、
ハウリングを防ぐミキサーの基礎知識
をお伝えします。


この記事は対象者があります。

 

 

ピノさんセッション参加者を対象に書いています。

 

 

もちろんそれ以外の方も、
復習や参考にして頂ければと思います。

拙いながらも僕が

あちこちで経験してきた範囲での発信です。




 

 

 

 

【セッション中に音が聞こえない】

 

セッションをしていると、


・自分の音が聞こえない
・歌が聞こえない

 

と言う事がよくあります。

 

 

そして、
ボリュームを上げるわけです。

するとハウリングします。

 

しかも、
ツマミをほんのちょっと触るだけでもハウリングするときもありますね。

 


それを防ぐには、


・ミキサー
・スピーカー
・演奏者のスキル
・これらのバランス

の基礎知識が必要です。

 

以下4つのポイントをご紹介しましょう。

 

 

 

 

 

【① ミキサーは、音をカットするモノ】

ミキサーは
マイクや楽器から出る音を集めて、

スピーカーから出します。

 


その時、
特にボーカルですが、


・歌声が小さいとか
・マイクをちゃんと使えていないと

 

「ミキサーで増幅しよう」
思ってしまいますよね。

 

 

 

 

もちろんカラオケなら、
それでいいのです。

 

 

 

カラオケは録音された既製品を流し、
そこに生声を足すだけなので、
歌声が小さくても、ボリュームで増幅できます。

 

しかし、

 

 

 


生バンドでのミキサーはそうではありません。

 


生バンドでのミキサーとは、
生音・生声のバンド演奏において

バランス的に音が大きすぎる楽器
バランス的に出過ぎている音域


“カットするための道具” 
です。

“特定の音を削減する道具”
なのです。

 

 

 

 


だから、
・自分の音が小さい
・自分の声が聞こえない

とおもったら、
まず他のパートの音を下げて下さい。

 

 

 

 

 

でも、
ちょっと残念ですが、
今度は下げたそのパートが
「下げすぎ!」
と言ってきます。

 

 

 

 


僕は、
「そうなんです。


まず、

一番声が小さい人、

一番音が小さい楽器

 

に他が音量を合わせて、
そのつぎに全体ボリュームを上げたら良いと思います。」

 

とお伝えするようにしています。

 

 

 

 

 

 


【② ボーカルが数人で歌う=楽器数人で演奏する】

 

ボーカルは、声量、声質が人それぞれ大きく違います。


これは、歌が上手下手ではなく、


・スピーカーから聞こえる声かどうか、
・客側で聞いていての声がどうか、
・よく聞こえるかどうか

という声の“質”です。

 

 

 

 

 

でも、この視点は、
他の楽器も共通なのです。

 

 

 

 

例えば
・ベースという低音が出る楽器


・ギターという高音が出る楽器


・キーボードという音ヌケが弱い楽器


・ドラムはバスドラ、スネア、シンバルで音ヌケが違う

 

と分類すれば、
全体のバランス調整は対応可能です。

 

 

 

 

 

 

ベースは、


低音を上げるとぼやけます。


低音を下げて、

中音と高音を上げると弾き方がはっきりします。


ただし、ピッキングと演奏の力量がはっきりします。

 

 

 

 

 

ギターは、

 

 


音作りの時点で
・ヌケのいい音にしているか
・バッキングの優しい音か
の方向性があります。

 

 

 

 

三者が、
調節しようとすると「しないで欲しい」と言われることもよくあります。

だから、調整する事はあまり好かれません。

 

 

 

しかし必要あって調節するのです。

 

 

そこで、
・まずボリュームを落として、
・他のパートが演奏しているときに
・ヌケの良いポイントを探って中音と高音で調整します。
・最後にボリュームを上げていきます。

 

 

 

 

 


ドラムは


4点セットならファンファーレの音階で
ミュートを効かせます。


シンバルもミュートして、サスティーンを激減させます。
とにかく、アタック音がはっきりするようにだけします。

 

 


いかがでしょう?


どれも、
・アタック音がはっきり
・サスティーン(余韻)は少なく


しているのが分かりますか?


ちなみに、
これらを対処すると、
歌唱力や、演奏力がはっきりしてしまいます。

 

やはり、
最後は実力ですね。

 

 

こうした上で、
ミキサーを調整します。


ミキサーで実力を埋めることは出来ないのです。

 

 

 


【③ ゲインは上げない】

さて、

●マイクとは、
音を電気信号にしてスピーカーから出す器械です。

 

 

 

マイク

 

 

 

 

 

 

●ミキサーとは、
電気信号全体から高音、中音、低音を分けて部分的にカットする器械です。

 

ミキサー

 

●ミキサーのゲインとは、
電気信号を集める取水口です。

原水が沢山ある(声が大きい)ならこの取水口でカットできます。

 

 

 

でも、

原水が少ない(声が小さい)のを増幅することは出来ません。

 

 

もしそれをすると、

画像でたとえると
音の画素数が粗くなるのです。

 

だからハウリングします。

 

 

 

どのチャンネルも
ゲインは下げる事はあっても上げる事はしません。

 

 

 

 

 

 

 


【④ ミキサーの各チャンネルでピークランプが出たら】

 

 

もしミキサーのチャンネルでピークランプがついたら、
そのチャンネルはすぐに下げましょう。

 

そのチャンネルを上げすぎている事が、

ハウリングの原因です。

 

 

 

 


でも、
演奏者本人がそれに気づく事は“絶対”ありません。

 

 

なぜなら、
演奏場所とミキサーは離れているからです。

 

 

・自分の音を 自分で聞くこと
 と、

 


・自分の音を 客が聞くこと

全く聞こえ方が違います。

 

 

 

やはり、
ステージマネージャーという役や

PAという役は、
演奏者が同時には出来ないのです。

 

 

 

 

 

 


【まとめ】

さて、以上拙いながら私の経験を書いておきました。

 

楽器演奏と同じように、ミキサー、PAも練習や経験が必要なスキルです。

 


だから、
毎回がどうすれば良いかの経験値が必要です。

 

また、
マチュア演奏家は、毎回、毎曲の演奏が不安定です。

 

だから、
ハウリングも起きやすいものです。

 

 

 

 

でも、
それって、PA操作にとってはとても良いスキルアップの場だと思いませんか?


ピノさんセッションでは、
全員が演者ですから、
手の空いた人がPAをやるしかありません。

 

 

 


と言う事は、
ちょっとでも勉強してトライすれば、
実力アップにはもってこいの最高の場です。


PAスキルがある人ってそうそういません。

 

 

 

 

 

 

僕はお陰様で、
ドラム演奏以外でも素晴らしいスキルアップができました。


次回以降も、お役に立てるのは間違い無いでしょう。

 

 

【人生が楽しい】


こんな風に、
人生が明るくなるとは思ってもいなかったです。

 

 


人って,出会いで大きく発展するモノですね。

 

ぜひ、コレを読んだあなたとも是非僕とセッションしてください。

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